松本市なんなんひろば

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なんなんひろばの活動

平成2年5月24日に開館した社会教育複合施設「なんなんひろば」は運営の基本に、
・ 主役は市民をモットーに、南部地域を見通した広い視野で公民館の運営をはかる。
・ 社会教育複合施設の特性を生かし、市民にとって総合的な地域文化活動のよりどころとなる施設にする。
が加えられ、この基本を象徴する三つの企画が実施されました。

①仕事を終え,帰宅してからも利用できる南部図書館
  公民館・勤労青少年ホームの図書コーナーを兼ねた南部図書館は,利用する機関と市民の利便性に合わせて、職員の努力で開館時間を延長しました。
②公民館喫茶「ゆんたあく」の開店
  施設を印象づける玄関脇に公民館喫茶「ゆんたあく」を設けました。食品を提供する施設のため、保健所と密接な調整の末、障害者の自立実践学習の場として、公民館利用団体との共同事業が実現したのです。
③「愛の献血広場」カリヨンの設置
  永年献血運動に取り組んできた松本東ライオンズクラブの提言で、前庭を「愛の献血広場」にしました。そして、広場のシンボルとして同クラブから、ドイツコルフハーゲン社製九鐘のカリヨンが寄贈されました。カリヨンは、毎日世界の曲を奏で、夏は、「平和の鐘作曲フェアー」を開催しています。
  この広場には会館5周年を記念して松本石匠組合青年部の有志となんなんひろばの利用者が手を携え、イメージモニュメント「自由ー明日への飛翔」が設置されました。
  メインテーマの募集に始まり、製作作業・体験的実践まで14ヶ月を費やしましたが、なんなんひろばの前庭に「愛」「平和」「自由」を象徴する三体の石像がそろい、現在私たちが目にする「愛の献血」の理念に調和するうるおいある空間が誕生しました。

さて、「市民にとっては、公民館も勤労青少年ホームも図書館も、行政の枠組みには関係ない同じ施設である」との理念で生まれた「なんなんひろば」は、一つの家族のような複合施設をめざします。そこで、全職員は市民のあらゆる問い合わせに応えられるよう、総ての施設に対する研修と話し合いを繰り返しました。その結果でしょうか、初年度から多くの市民の皆様が施設を利用しました。

・公民館   団体・サークル活動・講座参加者 34,058人
・図書館 登録者  7,316人 貸出冊数   163,357冊
利用者 12,733人
・ホーム 利用者 12,733人 登録者       612人
・体育館 利用者 21,903人
・ゆんたあく 利用者  9,523人

この統計にもあらわれていますが、体育館は地域の施設として講座・同好会・地域体協の行事等、健康づくりや文化活動に活発に活用されています。
 平成3年10月31日からの「秋の文化祭」は、『夢の雲に乗ってまいあがれ』のテーマのもと、誕生したばかりの「なんなんひろば利用者の会」が中心になり、青少年から高齢者までを網羅した実行委員会を組織して、生き生きとした祭りを創造しました。内容は、日頃の成果を持ち寄り、複合施設の特徴を充分に発揮しました。